窓枠(サッシ周り)のシーリングについて

サイディングの窓枠(サッシ周り)のシーリングは必ず打ち替えで

ここでは、窯業系サイディング外壁の窓枠(サッシ周り)のシーリング改修工事について、詳しく解説しています。

建築塗装フルタでは、窓周りのシーリング改修は必ず打ち替え工法での改修をお勧めしています。

窓は開口部で外部と内部(部屋内)が貫通している為、窓枠のシーリングの経年劣化は即雨漏りに繋がる場合があります。

窓枠(サッシ周り)シーリングの断面

上の写真は、通常建売住宅によくみられる、窓枠(サッシ周り)シーリングの仕上げです。

図1の施工は、2面接着になるようにバックアップ材があり、シーリングはバックアップ材には接着しないから、窓枠とサイディングの2面に接着する事で2面接着になります。

幅、厚みとも十分なシーリングの充填量が施工されています。

通常シーリングの幅は約10mm、厚みは8~10mm程度の充填が必要とされています。

問題は図2の施工で、バックアップ材を外部方向に設置することでシーリングの充填量を極端に少なくする施工で、建売住宅では厚みが2mmも無いような現場もよく見かけます。

図2の施工では、早期にシーリングの劣化が顕著に現れ、雨漏れの原因になる場合があります。

以上をじっくり見ていただいてから、下の解説を見て頂けたらよくご理解頂けると思います。

シーリングの充填不足

窓枠からの雨水侵入

窓枠からの雨水侵入

装飾見出し

装飾見出し

図2の窓枠シーリング仕上げの実例です。

建売住宅によくある事例で、シーリング材の使用量を極端に少なく仕上げる為、バックアップ材を手前に設置し、通常8~10mm程度必要な厚みを2mm程度の充填量で仕上げています。

よく日の当たる南面などは、築後3年もたてば写真のように一部シーリングが無くなり、バックアップ材が剥き出しになります。

この場合窓周りだけでなく、ボード間の目地もバックアップ材で嵩上げされた仕上げの施工事例も多々あります。

目地のシーリング充填不足

上の写真はサイディング目地のシーリング充填量不足です。

ボード間の目地をバックアップ材で嵩上げし、極端にシーリング材の充填量を減らしています。

窓枠の剥離したシーリング

シーリングの剥離

シーリングの剥離

写真は窓枠シーリングの経年劣化による剥離です。

窓枠のシーリング剥離は、通常サイディング側に多く見られる現象で、考えられるのは、サイディングよりもアルミサッシの方が密着性が高いためと思われ、特に窓枠天端の剥離は、即雨水が建物側に入り込みます。

透湿性防水シートと窓枠の取り合いに防水テープなどの処理が無い場合、雨漏りする可能性が高まります。

窓枠のシーリング増し打ち

図3は、上の写真のサイディング側が剥離したシーリングに、三角で増し打ちした場合の断面図です。

窓側は十分な幅が取れていますが、古いシーリングを撤去していないので、サイディング側の剥離した所は現況の古いシーリングのままになる為、新しいシーリングの耳が少しかかる程度になり、少しの振動や建物の捻じれなどで再度簡単に剥離し、せっかくの外壁塗装工事が台無しになります。

図4は、色付け程度にシーリングを増し打ちした図です。

窓枠のシーリングの改修は3種類あり、1つ目は古いシーリングを撤去した上で新しく充填する打ち替え工法と、2つ目は図3のように三角で増し打ちする方法と、3つ目は図4のように色付け程度の仕上げです。

打ち替えや三角シールは技術を要する仕上げですが、色付け程度の仕上げはほとんど技術がいらない為、塗装職人がシーリングを施工するとこのような仕上げになり、シーリング工事代金が格安の場合要注意です。

窓枠からの雨水侵入

窓枠からの雨水侵入

窓枠からの雨水侵入

窓枠のシーリングの撤去後の写真です。

長年雨水が入り込んでいたので、右下角は内部の木部が腐朽し、サイディングの切り口はカビやコケが生えていました。

雨漏りについては、施主様は全く築いていませんでしたが、サーモグラフィーカメラで撮影した所、かなりの雨水が入り込んでいたのがわかりました。

サーモグラフィーカメラ

雨水の侵入跡

雨水の侵入跡

上の写真の階下の窓付近をサーモグラフィーカメラで撮影した所、はっきりと雨水の侵入跡が写っていました。

天井から壁伝いに雨水が流れ、窓枠上部に雨水が溜まり、写真右側を伝って外部に流れ出ていたと思われます。

窓枠や窓ガラスは最も温度が低いので青で写っています。天井や壁は最も温度が高いので赤や黄色で写っていて、天井や壁よりも温度が低く、又、窓枠などよりも若干温度が高く写っている、水色の所が雨水の侵入あとです。

窓枠のシーリング打ち替え

シーリング打ち替え

シーリング打ち替え

図5 図6は建築塗装フルタが推奨している窓枠のシーリング打ち替え工法です。

図5は経年劣化した現況シーリング材を撤去した上で、新規に高耐久性のシーリング材で仕上げています。

図6は、新築時にバックアップ材を外側に設置して、シーリング材の使用量を極端に減らしているので、先ず古いシーリング材を撤去し、バクアップ材を適正な充填量を確保できるように奥に押し込んでから、新規に高耐久性シーリング材で仕上げています。

このようにシーリングの改修はいろいろなやり方があり、見積書ではどのような工事になるかわかり辛いと思いますが、サイディングのシーリング部の改修は塗装以上に大事な工程です。なので、塗料の説明以上に時間をかけて説明してくれる業者がいいと思われ、1番は塗装職人が施工するのではなく、シーリング専門業者が施工する事です。さらに入り口を間違え地域最安値や無料見積サイトで数十万円安くできたなどの安さを売りにしている所で見積を取った場合、プラスもう1~2件無料見積サイトに加盟していないような塗装店に、見積もりを取り直す方がいいと思われます。

窓枠の撤去後のシーリング

撤去後のシーリング

撤去後のシーリング

上の写真は2度の雨漏りでその度に改修して、この度3度目の改修で窓枠から撤去した古いシーリング材です。

厚みのあるブラウン系の色が新築時のシーリングで、1度目の改修が白色で1mmも無い位の色付け程度のシーリングで、さらにはっきりと地層のように線が入っている所から上が2度目の改修したシーリングです。

最初にキッチリと打ち替え工法で施工していれば1度の改修で済んでいましたが、お客様も当然シーリングの知識が無く、ほぼ施工業者の言いなりで施工してしまった事を本当に悔いておられました。

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