シーリング目地打ち替え工法について

サイディング目地のシーリング打ち替え工法の解説

窯業系サイディング外壁のボード間の目地シーリングの改修について解説します。

木造建築のサイディング外壁の場合、隙間を埋める止水目的と、建物の捻じれや振動、台風など強風の影響を、ボード間の目地シーリングが緩衝材として受け流してくれます。

以上の事からサイディング目地は、ワーキングジョイントと言われる位動きのある箇所の為、最も早期に経年劣化の症状が出てくる場所で、現況の劣化したシーリングは出来るだけ撤去の上、高耐候性のシーリング材で厚みを付けて改修が基本的な施工方法になります。

増し打ち工法の場合

打ち増し工法とは、現況の劣化したシーリングの上に新しく施工する工法で、十分な厚みが確保で出来ない為、お勧めのできない施工方法になります。

増し打ちの場合のシーリングの厚みは色付け程度で1mmも厚みが付かない場合があります。

打ち替え工法の場合

打ち替え工法とは、現況の劣化したシーリング材を撤去し、新たにシーリング材を充填する工法です。

1番のメリットは十分な厚みを確保で出来る事で、通常目地のシーリングは幅10mm、厚み8~10mmが必要になります。

目地充填不足

目地充填不足

目地充填不足

バックアップ材による目地の充填不足

新築時にシーリング材を節約するのに必要以上にバックアップ材を入れて施工している場合があります。

通常シーリング材の厚みは8~10mm程度必要ですが、この場合2mm程度の厚みしかない為、現況シーリング材及びバックアップ材も撤去の上、十分に充填できるようなシーリング施工が必要になります。

目地からの漏水

シーリング欠落目地

目地からの漏水

サイディング目地は動きが激しく、写真のようにシーリングが硬化すると最後には欠落し、雨が降ると内部に雨水が侵入し、雨漏りの原因になる場合があります。

ハットジョイナーの腐食

ハットジョイナー腐食

ハットジョイナー腐食

目地のシーリングの経年劣化の放置でハットジョイナーに錆がまわり腐食しています。

ハットジョイナーはシーリングの2面接着に必ず必要なため、腐食して使用できなくなるとサイディングを張り直す必要が必要な場合もあります。

欠落

シーリング欠落

シーリング欠落

経年劣化からシーリングが硬化し目地から落下したり、捲れ上がった状態です。

シーリングのこのような状態は、防水効果が低下して長期間立ったと思われ、このまま放置すると雨水の侵入の他、ボード裏まで雨水が周るため、サイディングの浮きやクラックなどを誘引する場合があります。

破断

シーリング破断

シーリング破断

経年劣化からシーリングが左右に引っ張られ、中央付近から切れた状態を破断といられます。

原因は経年劣化や施工時のシーリングの充填不足と思われます。

剥離

シーリング剥離

シーリング剥離

シーリングの剥離です。

初期の劣化の症状です。3面接着で仕上げた場合やプライマーの塗布量不足の場合、このように剥離する場合があります。

エアコン化粧カバー脱着

化粧カバー脱着

化粧カバー脱着

エアコンの化粧カバーがサイディング目地に干渉しているような場合は、化粧カバーを取り外してシーリングを施工し、塗装後に取り付けます。

DIYでする目地シーリング打ち替え

ここからは、サイディング目地の打ち替え工程を解説します

目地カッター入れ

劣化したシーリングとサイディング部にカッターを入れます。

通常目地には金属のハットジョイナーが入っている為、内部の透湿性防水シートを切ることはありませんが、力強くカッターを下に向けて降ろさないとシーリングが切れない為、サイディングを傷つけないように作業します。

シーリング撤去

2面接着で施工の場合は写真のように綺麗に剥がれます。

ボンドブレーカー

経年劣化でシーリングと一緒に剥離している場合や、撤去時に剥離した場合、必ずボンドブレーカーを貼付します。

ボンドブレーカーは2面接着で仕上げる為に必要な工程になります。

養生

次の工程は養生です。

シーリングの充填時や仕上げ時に外部を汚さないようにラッカーテープなどで養生します。

養生が悪いと仕上げに出る為丁寧に作業します。

プライマー

次の工程はプライマー塗布です。

シーリング材と基材のサイディングとの密着性を高める工程です。

プライマーは使用するシーリング材にあったプライマーを塗布します。

シーリングの充填

次の工程は目地部のシーリングの充填になります。

シーリングの充填で注意する事は、充填時内部に空気が入らないように気を付けて充填していきます。

今回使用しているシーリング材はオートンサイディングシーラントで、サイディング目地はワーキングジョイントといわれる位動きの激しい箇所なので、長期に渡りサイディングの動きに追随出来る柔軟性のあるシーリング材です。

シーリング仕上げ

次の工程は充填したシーリングの仕上げ作業です。

養生テープからはみ出して、外壁を汚さないように丁寧にならしていきます。

目地打ち替え完成

窯業系のサイディングボード目地のシーリング打ち替え完成です。

お問合せフォーム

以下のフォームに必要事項をご記入の上、「送信する」ボタンをクリックしてください。

必須

(例:山田太郎)

必須

(例:090-0000-0000)

必須

(例:sample@yamadahp.jp)

テキストを入力してください

※次の画面が出るまで、4〜5秒かかりますので、
続けて2回押さないようにお願いいたします。

気軽にお問合せください

お電話でのお問合せ・相談予約

090-1135-9404

フォームでのお問合せ・相談予約は24時間受け付けております。お気軽にご連絡ください。

新着情報・お知らせ

2021/03/10
「選ばれる理由」ページ公開しました
2021/03/10
「会社概要」ページを更新しました
2021/03/10
ホームページ公開しました

建築塗装 フルタ

住所

大阪市東住吉区今林2-22-35

受付時間

9:00~20:00

定休日

お盆・年末年始